「『針中野中野鍼』国有形文化財に /大阪」という記事が毎日新聞のサイトに掲載されています。(毎日新聞 2019.8.11)
針中野というのは、大阪市東住吉区にある町ですが、この地域に古くからある鍼灸院が「針中野中野鍼」なんですね。
この鍼灸院は大きな屋敷で、昔の建物といった印象です。平安時代からあるのだそうですね。
当時、弘法大師に宿をお貸しした際のお礼として、この鍼灸院に経穴の銅像が授与され、鍼灸の技術も伝承された、とのことです。
非常に歴史が長く、まさに文化財ということですね。
毎日新聞のサイトで公開されている記事について、下記に引用させていただきます。
文化庁の文化審議会は、大阪市東住吉区針中野3にある鍼灸院(しんきゅういん)「針中野中野鍼(はりなかのなかのはり)」など府内3カ所14件を国登録有形文化財(建造物)とするよう答申した。
大阪市教委によると、同院は地名の由来にもなり、この場で平安時代から施術が続けられていると伝わる。
今回、文化財として登録される予定の建造物は、上記の「針中野中野鍼」を含め、14件だそうです。
いずれも、古くから続く建造物なんですね。
この「針中野中野鍼」は、明治時代から大正時代にかけて、とてもにぎわったようです。
大正時代に鉄道が開通した際に、鍼灸院に導くための道しるべがいくつか作られ、現在でも2つほど残っているんですね。
そのことから「はりみち」「はりのみち」という道標として、針中野では有名なんだそうです。
鍼灸が古くからあったというお話は、さまざまな言い伝えや伝統行事、物品などで認識することができますが、当サイトでもいくつかご紹介してきましたのでそちらも合わせてご参照ください。
⇒ 偉人たちの健康診断「徳川綱吉」 鍼灸治療の効果とは? - NHK BSプレミアム
⇒ 杉山和一資料館の建設に向けた地鎮祭
今の時代、鍼灸治療が再び注目されつつあるような流れになってきているような気がします。
まさに「古くて新しい医療」になってきているかもしれませんね。
今回の記事の詳細は、「毎日新聞」のサイトをご参照ください。(一部のみ公開されています)
◆毎日新聞 – 「針中野中野鍼」国有形文化財に /大阪
https://mainichi.jp/articles/20190811/ddl/k27/040/175000c