ニューヨークのがん専門病院の医師らが、抗がん剤治療後に起きる末梢神経障害についての研究とその途中経過を病院のサイトで発表しています。(Memorial Sloan Kettering Cancer Center メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター)
メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターといえば、アメリカを代表するがん専門病院のひとつとして知られています。
そのような病院では、抗がん剤治療は日常的に行われていて、後日、その患者に末梢神経障害が現れるのも日常となっているようです。
どんな症状かというと、手や足の痛み、しびれ、脱力感、うずきなどです。
具体的には、シャツのボタンを留める、ドアノブをつかんで回す、靴ひもを結ぶといった、細かい動作に影響するので、日常生活の質が損なわれるんですね。
命に関わることはありませんが、患者にとっては大きな問題でしょう。
しかも今の医学では、よい治療法がほとんどないのが実情かもしれません。
そんな中、がん専門病院で統合医療を担うティン・バオ博士は、症状を緩和する方法を見つける研究の途中経過を発表しました。
研究内容について説明している部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆パクリタキセルという抗がん剤による末梢神経障害が悪化していくのを鍼治療で防ぐことができるかについてパオ博士は研究している。
それだけでなく、指やつま先の接触や振動に対する感度をテストして、化学療法後の末梢神経障害の程度がどれぐらいかという測定もしているそうです。
これまでは、障害の程度を数値化して表す方法がなかったそうなので、測定したということ自体が画期的なんですね。
当サイトでは、がん患者に行われる鍼灸治療についての記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
鍼灸治療により、少しでも生活の質が改善されるといいですね。
今回の記事の詳細は「メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター」のサイトをご参照ください。
◆Memorial Sloan Kettering Cancer Center – Can Yoga or Acupuncture Help Neuropathy Caused by Chemotherapy? Research Seeks an Answer
https://www.mskcc.org/blog/can-yoga-or-acupuncture-help-neuropathy-caused-chemotherapy-research-seeks-answer