鍼治療は片頭痛を緩和すると検査数値から確認できたという記事が、北米で鍼灸オンライン教育を実施しているサイトに掲載されています。(HealthCMi ヘルスケア医学研究所)
治療の効果を調べるとき、多くの臨床試験では、MRIスキャン、バイオマーカー、主観的臨床転帰などを比較するといわれます。
山東大学医学部の研究者らが国の資金提供を受けて行われた臨床試験では、血液検査などバイオマーカーの検査結果のみを確認したところが、これまでの臨床試験とは異なるそうです。
この研究で使用されたバイオマーカーは、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という、片頭痛の重要なマーカーです。
三叉神経~微小血管系から放出されるカルシトニン遺伝子関連ペプチドは、片頭痛を誘発することがわかっています。
以前の研究では、CGRP受容体活性の増加が片頭痛を引き起こし得ることを実証していました。
この臨床試験では、鍼治療がCGRPを低下させることで片頭痛を緩和することに成功しています。
鍼治療によって刺激される生物学的メカニズムの部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆研究者のジャオ氏らは、関連する知見として、鍼治療が片頭痛の発作頻度、持続時間、強度を低下させると結論づけている。
こうしたことから、片頭痛予防の選択肢として鍼治療を検討すべきとしている。
鍼治療による改善は、少なくとも24週間、痛みの強度を低下させる効果が持続するそうですね。
半年近くも片頭痛の痛みの低下が続くわけです。
当サイトでは、片頭痛には鍼灸が効果的という記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
片頭痛のつらさを抱えている人は一度、鍼灸治療を試してみるといいかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「ヘルスケア医学研究所」のサイトをご参照ください。
◆HealthCMi – Acupuncture Migraine Relief Confirmed In Laboratory Investigation
https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1878-acupuncture-migraine-relief-confirmed-in-laboratory-investigation