東洋療法学校協会の公式サイトで「東洋療法雑学事典」が更新されています。
「東洋医学の中で薬(やく)膳(ぜん)と言う言葉を聞きますが、これはどういうものですか? 」という疑問とそれに対する回答が掲載されています。
薬膳とはどんなものなのでしょうか。
文字からすると「薬」そして「膳」は食事ですので、薬のように体への効能を目的とした食事という印象があります。
辞書や事典では、次のように表現しています。
「健康維持や健康増進,病気の予防・治療,不老長寿などを目的とした中国発祥の料理,献立。日々の食事(食養生)は薬の投与と源は同じである,とする中国古来の思想(薬食同源)から生まれた。中国最古の医書『黄帝内経』の『素問』には穀畜菜果(一般の食物)をとることが健康保持の基本であるという記述がみられる。
(「コトバンク」より引用 https://kotobank.jp/ )
(「コトバンク」より引用 https://kotobank.jp/ )
古代の中国からある考えとして、食事そのものが薬と同じということなんですね。
「医食同源」とか「薬食同源」という考えですね。
人間は食べ物から栄養を取り入れますから、何を食べるかということが重要だということでしょう。
しかも、個人個人は体質も違いますから、その人に合った食事というのが大事なんですね。
さらに次のように表現されていたりもします。
薬膳では,すべての食物は五味(酸味,苦味,甘味,辛味,塩味)と五性(熱性,温性,平性,涼性,寒性)の特性をもつと考えられる。目的の効果を得るためには,五味五性をいかして食材を選ぶこと,さらに摂取する人の体の状態や体質,気候との適合を考慮することが重視される。漢方薬や生薬を用いる場合も多い。
(同上 引用)
(同上 引用)
その人の体質や状態、季節の状況なども考慮するということなんですね。
「東洋療法雑学事典」の中では、今回の質問の回答は次のように書かれています。
A:その人の体質に合わせて、こういうものを食べた方が良い。と、言うのが薬膳の本質です。薬膳と聞くと味が薄い・漢方薬の臭いがする・美味しくないと、言うイメージがあるかも知れませんが、それは薬膳の本質ではありません。食材にも東洋医学的分類がされていて、その人に合わせたメニューは、スーパーの食材でも十分に揃える事が出来ます。
薬という漢字が与える印象で、どうしても薬っぽい食事を想像してしまいますが、そうではないんですね。
体に合わせた食事のメニューということでしょう。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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