フィラデルフィアでコミュニティ鍼灸が静かな盛り上がりを見せていると、アメリカのニュースサイトで紹介しています。(CBS Philly – CBSフィリィ)
コミュニティ鍼灸というのは、フランチャイズ方式などにより最近アメリカで普及してきた手頃な価格の鍼灸です。
鍼灸は、近年広く注目されるようになりましたが、1回1万円から数万円かかるとなると、誰もが気軽に頻繁に通える場所とはいえません。
それに、アメリカでは皮膚に鍼を刺すことに恐怖心を抱く人が少なくないというのも現実なんですね。
バーウィン村の鍼灸師ガブリエル・ガイプさんの説明の部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆1人の鍼灸師が一度に6人同時に担当すれば、料金を安くできる
◆それにより多くの人が気軽に鍼灸治療を受けられるようになるとガイプさんは説明する。
このコミュニティ鍼灸は、1回 3,500円で、施術をするのは、手、足、頭に限定しているそうです。
限られた部分の治療でも、じつはさまざまな症状や状態に対応できるんですね。
オープンな空間で6人並んで施術を受けるやり方は、初めての人でも不安を抱かずに済むようです。
「話をしなくても、ここでいっしょに過ごす時間が好き」と話すのは、寝たきりから回復して歩けるようになった常連のスコフィールドさん。
施術中はいつも昼寝をしているというレドモンドさんは、「グループ治療はまどろむのにちょうどいい」と言います。
当サイトでは以前、アメリカで消費者団体が鍼灸師選びのサポートをしているという記事を紹介しました。こちらもご参照ください。
コミュニティ鍼灸にもさまざまなものがあるようですが、ここは地域の人々の治療とくつろぎの場として人気を博しているようです。
お手頃な価格で、友人や知人と一緒に施術を受けられるというのは新しい発想かもしれません。
アメリカでは、鍼灸治療がより身近になってきたと言えそうですね。
今回の記事の詳細は「CBSフィリィ」のサイトをご参照ください。
◆CBS Philly – Community Acupuncture’ Making Waves Locally
http://philadelphia.cbslocal.com/2018/04/13/community-acupuncture-local/