ベル麻痺の診断と鍼治療、およびその評価が鍼灸オンライン教育コースを北米で提供しているサイトに掲載されています。(HealthCMiヘルスケア・メディシン・インスティテュート)
ベル麻痺というのは、ある日突然起きる顔面神経麻痺のことです。
顔面神経麻痺は、さまざまな病気が原因で起きるそうですが、そのうち原因がはっきりしないものをベル麻痺と呼びます。
症状としては、顔の片方の筋肉が動かなくなるんですね。
命に関わるような深刻な病気ではないにしても、顔の印象は変わってしまいますので、当人にとっては大問題です。
具体的な症状としては、まぶたが閉じない、口元から水やよだれが漏れる、味覚が低下するといった状態になったりもするんですね。
特別変わった病気ではなく、数千人に一人が発症する一般的な病気のようです。
この記事では、中国の広西チワン族自治区の病院と遼寧大学の研究者グループが実施した2つの臨床試験を紹介しています。
広西チワン族自治区の病院で行われた電気鍼治療と手動鍼治療の臨床試験の説明の部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆この研究には合計100人の患者が参加し、電気鍼治療と手動鍼治療のグループに同じツボを適用した。
◆治療は1日1回実施する。
◆治療工程は、10日間連続して治療するサイクルの治療を2回行った。
これらの試験結果から、単独の鍼治療も他の治療と組み合わせた鍼治療も、いずれも有効であることが示されたそうです。
当サイトでは、アンジェリーナ・ジョリーさんのベル麻痺の記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
神経麻痺に対して鍼灸治療が実施されるケースは数多くあります。
麻痺が起きてから、なるべく早めに対処すると治りが早いようですね。
麻痺の原因はさまざまですが、原因不明というケースには、鍼灸治療を試してみるのもいいかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「ヘルスケア・メディシン・インスティテュート」のサイトをご参照ください。
◆HealthCMi – 2018.03.18 Acupuncture Facial Recovery For Bell’s Palsy
https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1834-acupuncture-facial-recovery-for-bell-s-palsy