アメリカには鍼灸に懐疑的な人が少なからずいますが、この数年鍼灸をめぐる状況は大きく変化しているとオハイオ州の地方紙サイトが紹介しています。(cleveland/クリーブランド)
州ごとの法律で医療制度は異なりますが、鍼灸治療をメディケイドでカバーする州が増えています。
カリフォルニア州、マサチューセッツ州、オレゴン州、ロードアイランド州に続いてオハイオ州でも、痛みの治療に鍼灸が用いられるようになりました。
これらの州では、低所得者が加入するメディケイドがその治療費を支払うので、誰でも鍼灸治療が受けられるようになっているということなんですね。
また、マサチューセッツ州とオレゴン州では、薬物乱用の治療法として鍼灸が用いられています。
最近の調査によれば、全米の軍の病院や他の医療センターの3分の2が鍼灸治療を提供しているそうですね。
オハイオ州は、オピオイド中毒のまん延が深刻な州として知られていますが、そのメディケイド部門医療ディレクターのメアリー・アップルゲイト博士の言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆ここには本当に深刻な問題がある。
◆効果的であると証明されれば、それに対して障壁を作りたくない。
政府の調査では、米国の成人の67人に1人はすでに毎年鍼灸治療を受けているそうです。
10年前は91人に1人だったので、かなりの勢いで増えているということになります。
2012年の調査では、鍼治療を受けた人のうち、費用を支払ってくれる保険を持っていたのは4分の1だけでしたが、それでも増え続けてきたということですね。
当サイトでは、薬物中毒が広がるアメリカの鍼灸についての記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
アメリカでは、痛みに対して鍼灸治療を活用するケースが日に日に増えてきているようですね。
今後、鍼灸の効果が少しでも解明されるといいですね。
今回の記事の詳細は「クリーブランド」をご参照ください。
◆cleveland – 2018.02.21 Stuck in an opioids crisis, officials turn to acupuncture
http://www.cleveland.com/nation/index.ssf/2018/02/stuck_in_an_opioids_crisis_off.html