鍼灸が医療の一部に組み込まれつつあるアメリカで、実際にどのような診断をするのか、その考え方と診断の仕方を紹介する記事が地方紙サイトに掲載されています。(Catching Health / キャッチングヘルス)
伝統的な中医学では、木、火、土、金、水の5つを古典的5要素と呼び、人体の色、音、におい、感情などと相関していると考えます。
体の状態によってそれらは変化するので鍼灸治療の診断指標にもなりますが、微妙な変化を捉えて診断するには十分なスキルと経験が必要です。
西洋医学でも、皮膚が黄色っぽくなったら肝疾患、フルーティなにおいなら糖尿病の疑いなどと言いますが、診断を確定するにはさまざまな検査が必要になります。
同様に5要素鍼灸治療では、問診とともに行われる患者の色、音、におい、感情の観察が重要とされます。
メイン州で開業している鍼灸師のジャクリーン・プラーチタさんは、初診の患者を診るときに、2時間くらいかけることもあるそうです。
答えは簡単に見つけられないこともあるそうですが、丁寧な診断に基づいた治療で信じられないような奇跡を目にすることも少なくないそうです。
30年間も続いた片頭痛や、長引くうつ状態、飲酒をやめられなかった人、中毒で苦しんできた人たちなどです。
どうして奇跡のような結果が得られるのかを彼女が説明している言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆古典的5要素鍼灸治療では、患者の症状を治療するのではない
◆その根底にあるものに到達することで症状の下に何があるかを把握する
患者が本来備えているその人のバランスを取り戻すのを助けているということなんですね。
当サイトでは、鍼灸の有効性が確認されている疾患を紹介しています。こちらも是非ご参照ください。
⇒ 鍼灸の効果
東洋医学の考え方は独特ですが、病気を治すヒントが隠れているのかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「キャッチングヘルス」をご参照ください。
◆Catching Health – 2018.02.19 Classical Five-Element Acupuncture
http://catchinghealth.bangordailynews.com/2018/02/19/blog/classical-five-element-acupuncture/