東洋療法学校協会の公式サイトで「東洋療法雑学事典」が更新されています。
「はりきゅう治療では、症状が出ている場所と関係ないところまで触られるって本当ですか?恥ずかしいというか、不安なのですけど。」という疑問とそれに対する回答が掲載されています。
鍼灸治療を受診したことがない人の不安としては、「痛そう」「怖そう」というものがあります。
実際に鍼灸治療はほとんど痛みを感じないものなのですが、一般的な「針」「はり」という言葉のイメージとしては、そのように思ってしまうのも自然かもしれません。
また、それ以外にも鍼灸治療の不安としては「何をされるのかわからなくて怖い」というものがあります。
そして、今回の質問のように「症状が出ている場所と関係ないところまで触られるって本当ですか?」と不安に思ってしまうのかもしれませんね。
実際には、症状と違う部分も、体の状態を確認しながら治療の対象とすることが多いです。
頭痛で頚や肩、腕や手のツボを選択することもあれば、腹痛で膝周りや足首のツボなどを使ったりするようですね。
でも通常は、鍼灸治療ではきちんと事前説明をしますから、安心できると思います。
体のツボについては、当サイトでもご紹介していますのでご参照ください。
⇒ ツボって何?
「東洋療法雑学事典」の中では、今回の質問の回答は次のように書かれています。
「A:一概には言えませんが、鍼(しん)灸(きゅう)治療では症状が五臓(ごぞう)六腑(ろっぷ)のどこに原因があるのかを判断し、経(けい)穴(けつ)に鍼(はり)や灸(きゅう)をします。その判断は望(ぼう)診(しん) (見ること)、聞(ぶん)診(しん)(音や臭いをきくこと)、問診(尋ねること)、切(せつ)診(しん)(こりや痛みのある場所を触ったり、脈を見ること)の4つの方法で行います。ですから症状が腰痛でも、お腹や背中や手足を触診することがあります。しかし、どの先生も無理強いなどせず、話し合いのうえ、可能な方法で診断や鍼灸(しんきゅう)治療をしますので、安心してください。」
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
→ 東洋療法学校協会はこちら
(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)
また、鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。
◆鍼灸ファクトブック のページ
https://shinkyu-net.jp/archives/453