薬物中毒が広がるアメリカの現状と対策 – アメリカ

2017.10.23 Marketwired(マーケットワイアード)
アメリカでは、2018年1月1日から、痛みの治療に鍼灸などの東洋医学が正式に導入されるという記事がニュース配信メディアのサイトで紹介されています。

アメリカで薬物依存症患者が急増しているというニュースは当サイトでもたびたび触れてきました。

医師が痛み止めに処方する薬で薬物中毒になってしまう人が多いためなんですね。

2016年には、1100万人の以上のアメリカ人がヘロインやオピオイド系薬剤を誤用し、210万人が中毒になっていたそうです。

2017年には、この問題で6つの州が国家緊急事態を宣言し、食品医薬品局(FDA)は、医師も鍼灸を学ぶべきという提案をしました。

その問題への対処のため、いくつかの州では、痛みの治療で鍼灸を奨励する州が増えたんですね。

さらに、大統領委員会の改正指令により2018年からは、病院で処方する薬物を減らすため、病院の中で鍼灸治療などを受けることができるようになります。

この決定に対する東洋医学の全国組織の理事会委員長の言葉を以下に引用します。

The new Joint Commission guidelines, will help tens of thousands dealing with acute and chronic pain to reduce pain and the risk of opioid addiction

要点は以下のようになります。

◆新たな合同委員会のガイドラインは、痛みの治療によって起きる薬物中毒のリスクを軽減し、急性疼痛や慢性疼痛に関わる何万人もの人々の助けになるだろう。

 
中毒患者の急増という問題を抱えてきたアメリカで、中毒患者を減らすと同時に、痛みに苦しむ患者をきちんとケアする包括的な戦略ができたということですね。

当サイトでは、臨床試験で手術後の痛みにも鍼灸の効果が確認できたという記事を紹介しました。こちらもご参照ください。

 ⇒ 手術直後の痛みには鍼灸が一番

薬物の代わりに鍼灸が使われるというのは、副作用の観点からも安心できそうですね。

 
今回の記事の詳細は「マーケットワイアード」のサイトをご参照ください。

◆Marketwired – National Certification Commission for Acupuncture and Oriental MedicineR Celebrates 15th Annual Acupuncture and Oriental Medicine Day
http://www.marketwired.com/press-release/national-certification-commission-acupuncture-oriental-mediciner-celebrates-15th-annual-2238035.htm

 
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