アメリカでは、オピオイド(医療用麻薬)中毒患者の治療で鍼灸がどのように用いられているのか、ポジティブな話題を積極的に取り上げるニュースサイトが紹介しています。(Good News Network グッドニュースネットワーク)
医療用麻薬の使用量と中毒患者を減らすためにアメリカで鍼灸が積極的に用いられるようになったことはこのサイトでも紹介してきました。こちらもご参照ください。
かつてのアメリカでは、痛みの治療といえばオピオイドが選択されていたようです。
でも実際のところは、慢性痛ではオピオイドが最適といえるのはわずか23%と判断されたそうです。
つまり、オピオイドが最適ではない症状でも、オピオイドが処方されていたということなんですね。
2017年までのアメリカではそれが一般的だったわけですから、薬物の使用に慎重な日本とはずいぶん薬の使い方が違ったようです。
それで、医師から処方された痛み止めが原因で薬物中毒になった人が多いというわけですね。
例えば、背中の痛みでオピオイドを処方されていたワトソンさんは、青年期から30代半ばまで典型的な薬物中毒患者になっていたそうです。
そのとき友人の勧めで痛み止めの鍼灸治療を受けるようになったことから、社会生活ができるようになったそうです。
実際に治療を受けたワトソンさんの言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆「もっと何年も前に鍼灸のことを知っていたらよかったと思う。
◆治療後は穏やかな感覚に包まれて痛みは即座に軽くなるから、薬に頼る生活をやめることができた」とワトソンさんは言う。
時間をかけて薬から離脱したワトソンさんは普通の生活ができるようになり、今では一児の父親となっているそうですね。
慢性の痛みに対しては、どうやら鍼灸治療の効果はかなり見込みがあると言えそうです。
今回の記事の詳細は「グッドニュースネットワーク」のサイトをご参照ください。
◆Good News Network – Acupuncture Could Be a Non-Pharmaceutical Source of Pain Relief for Those Resisting Opioids
https://www.goodnewsnetwork.org/acupuncture-could-be-a-non-pharmaceutical-source-of-pain-relief-for-those-resisting-opioids/