鍼灸治療とリフレクソロジーががん患者の神経障害の症状を緩和することを証明する初の研究が複数の病院でスタートしたとイスラエルの英字新聞サイトで報じています。(The Jerusalem Post エルサレムポスト)
抗がん剤などによる治療でがん患者の生活の質が著しく損なわれることは一般に知られています。
末梢神経障害は化学療法ではよくある副作用ですが、運動機能や生活の質に重大な障害をもたらします。
それだけでなく、神経の損傷は化学療法の過程に変化を生じさせ、期待される治療効果が上がらないこともあるそうです。
それほどの問題なのに、神経変性傷害を緩和する治療法は見つかっていないんですね。
統合腫瘍学タール・センターでは、鍼灸とリフレクソロジーは、がん治療の邪魔をせずに神経障害の症状を緩和することを証明しようとしているそうです。
イスラエル最大の病院シバ・メディカルセンター内のタール・センター医師ノア・サミュエルズ博士が、これまでどのように対処してきたかについて説明している部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆神経障害が起きると、化学療法の薬の量を減らすか、または末梢神経に対して毒性が低いと考えられる別のタイプの薬に置き換えてきた。
イスラエル国内の3つの医療センターが新しい治療法開発の研究を同時にスタートしたそうですが、アデリス財団の支援を受けたタール・センターが現在は研究をリードしているそうです。
当サイトでは、アメリカで導入されたがん患者への鍼灸治療の記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
現代医学をサポートする形で鍼灸治療が使用されるケースは、ますます増えていきそうですね。
今回の記事の詳細は「エルサレムポスト」のサイトをご参照ください。
◆The Jerusalem Post – 2018.05.23 Study Examines Acupuncture, Reflexology to Alleviate Symptoms of Neuropathy
https://www.jpost.com/HEALTH-SCIENCE/Study-examines-acupuncture-reflexology-to-alleviate-symptoms-of-neuropathy-558150