2018.01.06 NEW INDIAN EXPRESS(ニューインディアンエクスプレス)
デリーの病院では気管支ぜんそくの治療に鍼灸を用いているというニュース記事が、インドの新聞サイトに掲載されています。
気管支ぜんそくは、発作が始まると咳が出て、息を吐くときにヒューヒューゼイゼイという音がして、呼吸困難になることを繰り返す病気です。
子供は、1回発作が始まると、その状態がだいたい1~4日続きます。
そのうえ、発作の起きやすいシーズンになると毎週のように繰り返すんですね。
デリーのガンガラム病院では、院内に鍼灸局長がいて、気管支ぜんそくの発作で苦しむ患者には鍼灸治療を行っているそうです。
多くの研究から、鍼灸治療は気管支のまわりにある平滑筋が起こすけいれんを緩和して、換気が増加することがわかっているそうです。
つまり、患者にとっては大問題の苦しい呼吸が楽にできるようになるということなんですね。
この病院では、中国伝統医学の中国アカデミーで行われた研究に基づく治療法が実施されているそうです。
有効率は98.2%であったという背中のツボへの鍼治療の報告の部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆治療は、発作が出ているうちは毎日行う
◆症状が治まってきたら1日おきに行う。
◆全部で10回のコースを1週間間隔で1回か2回行った。
背中のツボへの鍼治療だけなく、症状によってはペースト状のお灸や耳への鍼なども用いられることがあるようです。
当サイトでは以前、イギリスでもぜんそくの治療に鍼灸が用いられるようになってきたと紹介しました。
また、フィギュアスケートの羽生結弦選手も持病の喘息に対して鍼灸治療を試しているという記事もご紹介しました。
こちらも併せてご参照ください。
筋肉の緊張を和らげる鍼灸治療は、呼吸に関係する筋肉に対しても効果的なんですね。
今回の記事の詳細は「ニューインディアンエクスプレス」のサイトをご参照ください。
◆NEW INDIAN EXPRESS ? Acupuncture, Moxibustion Best for Breathing Disorder
http://www.newindianexpress.com/lifestyle/health/2018/jan/06/acupuncture-moxibustion-best-for-breathing-disorder-1744812.html