九州北部豪雨災害支援レポート はり・きゅうマッサージ師による災害支援

九州北部豪雨災害における、はり・きゅうマッサージ師による災害支援レポートです。

 7月5日から九州北部に発生した記録的な豪雨により、福岡県と大分県は甚大な被害を受けました。

福岡県鍼灸マッサージ師会は7月7日に災害対策本部を設置、情報収集にあたりました。7月10日に国立病院機構災害医療センターの医師から、福岡県朝倉市東峰村保健福祉センターいずみ館に避難する住民と行政職員に対する支援の依頼があり、7月11日からボランティアによる支援活動を開始しました。

 メンバーは車に乗り、一路東峰村へ。福岡インターチェンジから九州自動車道、大分自動車道を経由して杷木インターチェンジで降りましたが、その付近から道路は土砂と瓦礫が溢れ、想像以上の被災状況でした。消防隊と自衛隊が大規模な災害救助活動等を行っていました。

 14時30分頃いずみ館に到着し、すぐに臨時施術所を開設しました。国立病院機構災害医療センターの看護師に受付、問診等の協力をお願いし、施術をスタート。避難者10人、支援者(行政関係担当者)3人に施術をしました。18時30分に施術を終え、東峰村保健医療対策チーム詰め所で避難者の健康状態やその他ニーズを報告。その後、翌日の訪問時間を知らせて初日の活動を終了しました。

 支援活動は7月17日まで連日行い、避難所生活者延べ72人、支援者10人にはりきゅうマッサージの施術をしました。今後は長引く避難所生活による災害関連死(災害の直接被害ではない死亡で、熊本地震では死亡者157人中106人)などを予防する目的で、週に1~2日実施する予定です。

報告者 (公社)福岡県鍼灸マッサージ師会・(公社)日本鍼灸師会危機管理委員会委員  矢津田善仁

 
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