2016.10.12 nounow(ノウナウ)
脳梗塞の後に起きる軽度の認知症には、鍼灸治療を併用した治療をすると効果があるというニュースが先端脳科学のサイト「ノウナウ」に紹介されています。
認知症といえば、加齢とともにだれでもかかりうる病気と言われますね。
でも現在のところ、確立した治療法や特効薬はありません。
認知症に鍼灸治療は効果があるのかを、中国の天津中医薬大学のワン博士らが調べました。
脳梗塞の発症後、半年以内に軽度の認知症になった126人を三つのグループに分けて比較試験をしています。
一つ目のグループは薬のみで治療、二つ目のグループは鍼灸治療のみ、三つ目のグループは両方を併用しました。
治療前と治療後の比較では、薬と鍼灸治療を併用したグループの認知機能が著しく改善し、また改善した人の割合も多かったそうです。
しかも、治療終了から3か月後に行った認知機能の再テストでも、改善した認知機能が保たれていたそうです。
鍼灸治療が認知症に効くメカニズムについて解説している部分を以下に引用します。
軽度認知症の症状を示すラットを使った実験では、鍼灸を施すと、海馬の記憶に関わるタンパク質の合成が促され、記憶力が改善することがわかっています。また、海馬のCA1と呼ばれる領域の神経細胞を活性化することが明らかになっています。
当サイトでは、脳梗塞を発症した後、マヒの改善のために行う鍼灸治療も紹介しています。こちらもご参照ください。
今回の記事の詳細については、ノウナウのサイトをご参照ください。
◆ノウナウ – 脳梗塞が引き起こす軽度認知症に、「鍼灸」を併用した治療が効果を示す
http://www.nounow.jp/dementia/3029/