産後うつを救う 鍼灸治療 – イギリス

2016.03.07 MailOnline(デイリーメール・オンライン)
少し前ですが、イギリスのタブロイド紙のサイト、デイリーメール・オンラインに「鍼灸治療は産後うつを救う」という記事が掲載されました。

以前も、「うつ」の対策にアメリカでは日本の鍼灸が話題になっているとご紹介しました。

 ⇒ 米で注目のうつ・自殺対策、日本独自の『無痛鍼灸』

 
今回は「産後うつ」に鍼灸の効果が期待できるというお話です。

産後うつというのは「出産後に起こる生活環境の変化や責任の増大などにより、女性やその夫が抑うつ状態になること」とされています。

この記事では次のような内容が書かれています。

不妊治療の第一人者として知られる助産師ジータ・ウエストさんは、2人目を出産した後、半年で仕事に復帰しました。

そして、その直後、産後うつを発症したそうです。

身体の不調で疲れ果てているのに、3歳の子は寝てくれず赤ちゃんの授乳でもがき、体重も一気に減少しました。

かかりつけ医は、軽度の産後うつと診断して薬を処方してくれました。

でも、母乳育児をしていた彼女は、西洋医学の薬を飲まないことにしたんですね。

代替療法で何とか健康を取り戻そうとしたときのことが次のように書かれています。以下に引用します。

I was determined not to take the drugs, though, so I tried to recover in other ways ? including homeopathic remedies, which just left me poorer. (I nearly collapsed when given a bill for £350.)
Thankfully, I soon discovered acupuncture and felt better within six weeks. Once fully recovered, I trained in acupuncture myself. From this grew my interest in looking at pregnancy, childbirth and motherhood in a much broader, woman-centred way.

 
要点は以下のようになります。

◆代替療法に頼ろうとしたが、ホメオパシーの高額な請求を見て落ち込んだ

◆そんなときに鍼灸治療に6週間通ったら、症状が改善した

◆回復後は、自ら鍼灸治療の訓練を受け、以後20年以上、妊娠、出産、母性への関心を深めた

彼女は、人生で最悪の時期に鍼灸治療で救われ、自らも学んでそれを助産師の仕事に生かしたんですね。

やがて、ジータ・ウエスト・クリニックは、イギリス有数の不妊治療クリニックとなりました。

最新の体外受精技術に鍼灸治療をブレンドしたホリスティックな治療をここで受ける女性は、今は年間数百人にのぼっています。

 
鍼灸治療は、身体のバランスを整えることができるといわれています。

産後うつも、ある意味、身体バランスの崩れの表れなのかもしれませんね。

当サイトでも以前、「鍼灸治療はストレス軽減と睡眠の質を改善」という記事をご紹介しました。こちらも是非ご参照ください。

 ⇒ 鍼灸治療はストレス軽減と睡眠の質を改善

今回の記事の詳細については、MailOnline(デイリーメール・オンライン)のサイトをご参照ください。

◆MailOnline – My light bulb moment: Fertility guru ZITA WEST on how acupuncture can help with post-natal depression
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3479781/My-light-bulb-moment-Fertility-guru-ZITA-WEST-acupuncture-help-post-natal-depression.html

 
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