6月1日に富山県高岡市の「瑞龍寺 (ずいりゅうじ)」で今年もお灸のイベントが開催されました。
これは毎年行われる恒例行事で、僧侶が参拝者にお灸をすえてくれるんですね。
昨年もご紹介させていただきましたが、昨年の様子はこちらをご参照ください。
⇒ 無病息災を願うお灸「ひとつやいと」 富山県高岡市「瑞龍寺」で
「やいと」とは「お灸」のことですが、この「ひとつやいと」は江戸時代から続く行事なんだそうです。
修行僧が修行の疲れを癒すためにお灸をすえたのが始まりなんだとか。
お灸は「万病に効くとされる両膝のツボ」に据えられるそうです。
おそらく「足三里 (あしさんり)」というつぼでしょう。
以前もご紹介しましたが、「奥の細道」の松尾芭蕉さんが全国を回った際に、旅の疲れを癒したとされる有名なツボですね。
お灸にはその他にも色々な底力があると言われています。
今年の「ひとつやいと」でも「無病息災を祈る」がテーマですね。
ただ、Yahooニュース等の「熱さに耐え健康祈る 瑞龍寺ひとつやいと」という記事タイトルが気になります。
鍼灸師は、お灸の熱さをコントロールすることができます。
そしてお灸は必ずしも「熱ければ良い」というわけではありません。
熱くないとお灸の効果が無い、ということでもないんですね。
ひょっとすると「無病息災のために熱さを我慢する」というのは、イベントとしての演出の意味があるのかもしれません。
瑞龍寺では毎年、6月の1日と7月の1日にこの「ひとつやいと」の行事が実施されるようです。
お灸について詳しくは、当サイトでもご紹介しています。
⇒ 鍼灸とは
また、「鍼灸ファクトブック」などもご参考になるでしょう。ぜひご覧ください。
今回のニュースについて詳しくはYahooニュース(北日本新聞ほか)でご確認ください。
◆Yahooニュース – 熱さに耐え健康祈る 瑞龍寺ひとつやいと
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160601-00053943-kitanihon-l16