「死に馬に鍼」ことわざ

「死に馬に鍼」という表現がYahooニュースで使われています。

以下は引用ですが、

ドイツ財務省の当局者らはギリシャ政府に効果的な経済政策プログラムを作らせようとするのは「死に馬に鍼(はり)」のような無駄な努力だと話した。一方、IMFのチームは債権団に対するギリシャの態度は容認できないと述べたという。独財務省に繰り返しコメントを求めたが応答はない。

引用は以上です。
引用元:Yahooニュース (Bloomberg)

 
「死に馬に鍼」や「死に馬に鍼を刺す」ということわざがあります。

これは、「無駄なこと」「やっても効果のないこと」を意味するんですね。

死んだ馬に鍼を刺しても、息を吹き返すことはなく意味がない、ということから来ているようです。

「死馬に鍼を刺す」と表現することもあるようです。

 
今回は、問題となっているギリシャの経済について、ドイツ政府がコメントしたことから来ています。

ギリシャが自ら効果的な経済政策を作るのは無駄な努力、と表現したようですね。

「死に馬に鍼」というのは、日本古来のことわざですので、実際にドイツがそのことわざを使ったわけではなさそうですね。

原文を確認したところ、「死に馬」を表す「dead horse」の表記はありましたが、「鍼」つまり「acupucture」という表現はありませんでした。

「like riding a dead horse」とありましたので、「死んだ馬に乗るようなものである」という部分を、日本語翻訳の際にこのことわざを使ったのだと思います。

 
◆Yahooニュース – ギリシャに手を焼くIMF、「死に馬に鍼」とドイツ-関係者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150319-00000004-bloom_st-bus_all