東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
Q:鍼灸の効果はすぐに出ますか?
Q:トップアスリートの方が手や足の先をマッサージするといいと言っていたのですが、本当ですか?
鍼灸に関する素朴な疑問や質問についてご紹介します。
上記について順にみていきましょう。
Q:鍼灸の効果はすぐに出ますか?
鍼灸の効果については当サイトで何度かご紹介させていただいておりますが、効果の時期についてはあまり詳しく書かれていなかったかもしれません。
鍼灸の効果そのものについては、「痛みの軽減」「筋緊張の緩和」「アンバランスの改善」「リラックス効果」など、さまざまな効果が知られています。
そして、すぐにその効果が出るかどうかについては、状況によって変わってくるでしょう。
比較的急性の症状については、鍼灸治療の直後から、何らかの変化が確認できることが多いようですね。
また、症状の程度も、比較的軽いものであれば、治療後にすぐ治ってしまうこともあるでしょう。
ただ、慢性的な症状の場合や体質改善のためには、何度か定期的な鍼灸治療が必要になるかもしれません。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:筋肉の強ばりや痛みなどは、比較的直後に良くなると言われています。また、便秘や慢性疲労などは、治療を受けた後から徐々に効果が出てくるようです。アレルギーや体質改善などは、定期的に治療を受け続けることで持続的な効果が現れます。長い時間体に無理をしてきた人は、治療期間をやや長めにして下さい。
Q:トップアスリートの方が手や足の先をマッサージするといいと言っていたのですが、本当ですか?
次に、手先や足先のマッサージについてです。
マッサージについてですので、鍼灸とは関連がなさそうに思われそうですが、末端のツボに対する刺激、という意味においては実は関連性はあるんですね。
あるいは、末端の血液循環という点においても、鍼灸治療と密接な関わりがるといえます。
手先や足先には、経絡の出発点あるいは終点となるツボが存在しています。
また、ツボそして経絡といった意味においては、気というエネルギーの流れに関係してきます。
気がスムースに流れる、体内の生理物質の循環が滞りなく行われることは、健康維持において重要なポイントなんですね。
そういった意味では、手先や足先のマッサージは、鍼灸と同様に効果的であるといえます。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:手や足の末端には爪があります。その爪の根元には井穴(せいけつ)と呼ばれる経(けい)穴(けつ)(ツボ)があり、ます。井穴には気が湧き出る場所という意味があります。そのため手や足の末端を揉むと井穴が刺激されて、気の流れの悪くなっているところが活性化されるといわれています。気が滞ると人は疲労します。運動や仕事で疲労がたまっている時に手や足の先をマッサージするのはとても効果的だと言えましょう。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。