薬物中毒を減らすため、オピオイドの代わりに鍼灸治療に切り替える動きがどの程度進んでいるかという記事が、デラウェア州を中心とするエリアの情報サイトに掲載されています。(WHYY)
アメリカでは、オピオイドによる薬物中毒を滅らすため、今年から痛みのための鍼灸を医療として認める方向に舵を切りました。
とはいえ、それぞれの州に立法の権限があるアメリカでは、全国一律に鍼灸が扱われるようになったというわけではないんですね。
メディケイドという公的医療保険制度で鍼灸治療がカバーされるようになったとはいえ、実施状況は州によってかなりまちまちです。
デラウェア州の医師で鍼灸師のイリーナ・ロビンソン博士は、負傷した退役軍人の後遺症などには、オピオイドを使い始める前にまず鍼灸を試してみるべきだと考えています。
ところが、デラウェア州はまだ検討している段階なので、公的な保険制度で鍼灸治療が受けられないんですね。
これは州の当初のプランでは法制化に至らなかったことによるもので、州の公衆衛生局は、費用を試算して再度判断しようとしているそうです。
医療現場で後遺症を抱える退役軍人を診ている医師のニーズもあるとわかる部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆痛み止めの薬の使用をやめたいという患者に、その選択肢を提供したい、とロビンソン博士は言う。
アメリカでは今年、鍼灸の保険診療開始に伴って鍼灸が一気に普及し始めた州もありますが、まだ保険で診てもらえない州もあるということなんですね。
当サイトでは、薬物の代替手段として期待されるようになった鍼灸について紹介しています。こちらもご参照ください。
薬物中毒に鍼灸治療がいいということは、今後ますます浸透していくかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「WHYY」のサイトをご参照ください。
◆WHYY – Delaware, other state Medicaid programs consider acupuncture as opioid alternative
https://whyy.org/articles/delaware-other-state-medicaid-programs-consider-acupuncture-as-opioid-alternative/