2017.09.10 WTNH
子供のADHDを鍼灸で治療している鍼灸師がアメリカのメディアグループのサイトに紹介されています。
ADHDとは、注意欠陥多動性障害のことで、どこの国でも数十人に一人程度発症するといわれる発達障害のひとつです。
コネチカット州で鍼灸院を開設しているマット・マネジアさん夫妻は、ADHDの子供の治療を多く手がけてきたそうです。
CDC(米国疾病管理予防センター)の報告では、2008年以降、アメリカでは幼児のADHDが急増し、現在は男子高校生の20%近くがADHDと診断されています。
新学期が始まると、マネジアさんの鍼灸院にはADHDの子供たちがたくさん訪れるそうです。
ADHDになると、ドーパミンなど脳の神経伝達物質のバランスが崩れて十分に働かない状態になります。
そのような状態の子供たちに鍼灸治療をすると、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に強い作用を及ぼすそうです。
つまり、鍼灸治療でADHDの症状だけ改善するのではなく、根本的な部分に働きかけるということなんですね。
どんな鍼灸治療でどう効くのか、マネジアさんが説明している部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆ADHDと診断された10人の子供たちそれぞれの徴候や症状にしたがって異なるツボに鍼を打つ。
◆つまり10人いれば10通りの治療をすることになる。
いずれの場合も、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィンなど、気分を良好にする化学物質に強く働きかけるため、ストレスを解消させてリラックスさせてくれます。
ADHDで来院した落ち着きのない子供も、鍼治療をする30~40分のうちにリラックスして眠ってしまうそうですよ。
当サイトでも、鍼灸治療とストレスの関わりについていくつかご紹介させていただきました。こちらも是非ご参照ください。
⇒ 鍼灸はどのようにわたしを助け、不安をなくしてくれたか ? イギリス
⇒ 鍼灸の効果
子供も大人もストレスにさらされる世の中になってきていますが、鍼灸治療がますます人々の心の安らぎに貢献していけるといいですね。
今回の記事の詳細についてはWTNHのサイトをご参照ください。
◆WTNH – Acupuncture as a Natural Alternative to Medication
http://wtnh.com/2017/09/10/acupuncture-as-a-natural-alternative-to-medication/