カッピングで気の流れを調整 – アメリカ

2016.11.17 The Durango Telegraph(デュランゴ・テレグラフ)
コロラド州の鍼灸院でカッピングを体験した週刊新聞「デュランゴ・テレグラフ」の記者が自社のサイトにその詳細をリポートしています。

カッピングは鍼灸治療の中で使われることが多いので鍼灸治療のひとつと思われがちですが、そうではないんですね。民間療法のひとつです。

そしてまた、オリンピックメダリストや映画スターが受けるものというイメージもありますね。

カッピングは「吸角(きゅうかく)」とか「吸い玉(すいだま)」と言われたりします。

 
ブロンドの髪と明るい目をした、奇跡のような笑顔のメガン・ロットは、10年以上前にタイで鍼灸を知り、サンタフェで鍼灸の専門教育を受け、5年前にコロラド州に移住して開業したそうです。

鍼灸治療の中でこのカッピングを使うようですね。

カイロプラクティックは骨や体の構造のためのものであるのに対して、カッピングは組織や筋肉のためのものです。

これは筋肉に圧力をかけるマッサージとは逆で、真空にしたカップによる吸引は、皮膚、組織、筋肉を上に引き上げ、気の流れや経絡を調整します。

恐怖心を抱いて施術を受けた記者と、それに対するロットの様子を記述した部分を以下に引用します。

Lott’s passion is getting her most sensitive patients to forget any discomfort, thus the added bonus of heat therapy, essential oils, massage and guided meditation sprinkled throughout a visit. As Lott worked her magic and my body sank into the table, those visions of a torture chamber all but disappeared

要点は以下のようになります。

◆ロットは、敏感な患者に不快感を与えないように、熱療法、エッセンシャルオイル、マッサージ、ガイド付き瞑想などもあることを示す

◆ロットの魔法が効き、施術台の上で徐々に拷問室のビジョンは消えていく

その後、仰向けになると、今度は鍼が配置されて、気の停滞が取り除かれ、全体的な均衡と免疫力が整えられていくそうです。

 
当サイトでは、気と経絡についてもわかりやすく解説しています。こちらも是非ご参照ください。

 ⇒ ツボって何?

昨年2016年のリオ・オリンピックで、水泳のマイケル・フェルプス選手がカッピングをして体のメンテナンスをしていたということで話題になりましたね。

肩や背中にこの吸い玉の跡がありました。

鍼灸治療と合わせてこのカッピングも、ずいぶんメジャーになってきたように思われます。

日本でも今後、積極的に使われていくことと思います。

 
今回の記事の詳細については、デュランゴ・テレグラフのサイトをご参照ください。

◆The Durango Telegraph – The real story behind those giant back hickies
https://www.durangotelegraph.com/second-section/features/on-point/

 
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