(公社)日本鍼灸師会、(公社)全日本鍼灸マッサージ師会 合同災害対策本部での熊本地震活動報告 第1報です。(4月19日~5月5日)
熊本地震で被災された方々の心身のケアに役立ちたいという思いから、(公社)日本鍼灸師会・(公社)全日本鍼灸マッサージ師会・鍼灸netを主な窓口としてボランティアの募集を行い、熊本県鍼灸マッサージ師会に集約された災害対策本部を立ち上げました。
上記で応募された、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師と、熊本県鍼灸マッサージ師会・福岡県鍼灸マッサージ師会のメンバーに加えて、九州看護福祉大学より手厚いサポートをしていただき、熊本市内でボランティア施術を行いました。
ボランティア施術は阪神大震災、東日本大震災、茨城県鬼怒川決壊災害などで経験があり、災害医療研修※を受講する鍼灸マッサージ師も増えています。
熊本には災害時の医療活動経験と心得を備えた有志らが、4月19日から現地に入りました。熊本市内に施術拠点を設置し、5月5日までに延べ966人の被災者に施術を実施しました。活動人数は延べ199人でした。
現在、緊急医療支援チームは現地から撤退しつつあり、今後は中長期的な支援が必要となります。
避難所の極限環境、断続的に起こる地震でストレスフルな状況にある被災者に、鍼灸あん摩マッサージ指圧によるケアを受けていただき、少しでも心安らかな時間を過ごしていただきたいと思います。
※JIMTEF(ジムテフ)(Japan International Medical Technology Foundationの略。公益財団法人国際医療技術財団)の災害医療研修ベーシックコースや、AMDA(アムダ)(The Association of Medical Doctors of Asiaの略。多国籍医師団による災害や紛争などでの緊急人道支援活動)主催の災害鍼灸チーム育成プログラム。
日本鍼灸師会、全日本鍼灸マッサージ師会ではボランティアを募集しており、5月6日時点で57人が登録されました。
現地では災害直後から早急に医療支援体制が確立され、各団体は有機的な医療支援の連携がなされます。被災地における社会性を考慮し、現地のニーズを把握した活動が望まれます。