麻薬中毒患者の治療にも用いられる鍼 – カナダ

2016.12.23 CBC News(CBCニュース)
カナダのエドモントンでは、ボランティアの鍼灸師が市内の病院で鍼治療をしていると紹介する記事が、CBCニュースのサイトに紹介されています。

鍼灸師のジェームズさん(71歳)は退職後、市内の病院で週に2回ボランティアをしています。

ボランティアが実施する病院のサービスは、低所得者やホームレスの人たちが利用しています。

ジェームズさんがさまざまな体調不良を抱える人を治療している、とわかる部分を以下に引用します。

While the kind of joint pain Selzler is experiencing is common in his patients, James also uses acupuncture to treat things like dizziness, insomnia, skin rashes and even drug addictions.
“We’ve been doing some ear acupuncture for addictions,” he explained, specifically pointing to opiate use. The treatment for addictions involves placing needles into five specific points in the ear.

要点は以下のようになります。

◆患者のセルツラーさんが経験しているような関節痛が一般的であるが、めまい、不眠、皮膚発疹、薬物中毒などにも鍼治療を用いる。

◆アヘン乱用による麻薬中毒の患者の場合は、耳に鍼をしている。

◆麻薬中毒患者の治療では、耳の中の5つのツボに鍼を配置する。

セルツラーさんの場合は、医師から紹介されてジェームズさんの鍼治療を週2回受けるようになりました。

すると、関節の痛みが軽減し、3か月後には薬の量が減り、やがて足の腫れも引いたそうです。

長年の関節痛が、こんなふうにみるみる改善する例もあるんですね。

麻薬中毒の治療に鍼治療がどの程度有効なのかはまだ明らかにされていないようです。

でもジェームズさんは、肉体的にも精神的にも傷を負った中毒患者の治療に対して、確かな手ごたえを感じているようです。

 
当サイトでは、鍼灸の有効性が認められている他の疾患も紹介しています。こちらも是非ご参照ください。

 ⇒ 鍼灸の効果や有効性が認められている症状や疾患

鍼灸の効果は体験してみないとなかなか実感が沸かないかもしれませんが、慢性の症状をお持ちの場合は試してみる価値がありそうですね。

 
今回の記事の詳細については、CBCニュースのサイトをご参照ください。

◆CBC News – Acupuncturist pierces pain of Edmonton’s homeless
http://www.cbc.ca/news/canada/edmonton/acupuncturist-pierces-pain-of-edmonton-s-homeless-1.3905761

 
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