身体の不調がなければ鍼灸治療の必要はない? -「東洋療法雑学事典」更新

東洋療法学校協会の公式サイトで「東洋療法雑学事典」が更新されています。

「特に身体の不調を感じていなければ、鍼灸(しんきゅう)治療を受ける必要はないでしょうか?」という疑問とそれに対する回答が掲載されています。

鍼灸治療は不調になった体の中のバランスを整えたり、慢性の痛みを軽減させたりと、東洋医学的なアプローチによる治療であることは、だんだんと知られてきました。

特に、医療機関の検査では異常なしと診断されたけれどもまだ痛みが残る、などという場合に、鍼灸治療を試すケースが多いかと思います。

それ以外にも、不眠やストレスなどによる体の不調や、自律神経の乱れなどにも鍼灸は活躍の場があるようです。

以前ご紹介した下記のケースもご参照ください。

 ⇒ 鍼灸治療はストレス軽減と睡眠の質を改善

 ⇒ 鍼灸の効果と自律神経

 
そう考えると、鍼灸治療は、何か悪いところや痛い部分があれば試してみる価値はあるけれども、症状が無い場合は意味が無いのか、という疑問が浮かんでくるかもしれません。

実は、そのようなケースでも、鍼灸治療の意味が無いということはないようです。

当サイトでもたびたびご紹介していますが、東洋医学では「未病(みびょう)」という概念があります。

未病は、病気にはまだなっていないけれどなんとなく不調、という体の状態です。

そのまま放置していれば体のバランスは崩れ、病気になっていってしまうかもしれません。

そのような状態のときに、はりやきゅうをやってみると、血流改善などの鍼灸の効果により、体のバランスが整うことがあるんですね。
以前ご紹介した下記の記事もご参照ください。

 ⇒ 未病治とはどういうことでしょうか?

 
実際には、特に体に症状がなくても、定期的に鍼灸治療院に来院するという患者さんも多くいらっしゃいます。

健康管理、あるいは病気の予防が目的なんですね。

病気であるとか不調ではないけれども、いつもと少し違うという状態のときに、

つまり未病あるいは未病の少し手前、という状態のときに、鍼灸は良いのかもしれません。

 
「東洋療法雑学事典」の中では、今回の質問の回答は次のように書かれています。

A:そのようなことはありません。
東洋医学には「未病(みびょう)治(ち)」という考え方があります。これは病気になってしまってから治療をするのではなく、「未病(みびょう)」、すなわちまだ病気の症状が現れる前に身体の変化を察知し、治療しようという考え方です。東洋医学では古来よりこの「未病(みびょう)」の状態で治療し、病を発症させないのが一番の名医であるとされてきました。自分ではどこも悪くないと思っていても、実は身体に何らかの好ましくない変化が起こりつつある、ということもあります。鍼灸(しんきゅう)治療はその変化を、脈を診(み)る・お腹の状態を診(み)るなどのさまざまな方法で察知し、治療をしていきます。
そのような鍼灸(しんきゅう)治療の特徴から、体調維持・管理のために定期的に鍼灸(しんきゅう)治療を受けている方も沢山います。自分では気づかないようなちょっとした身体の変化を、いつも身体を診(み)ている鍼灸(しんきゅう)師が気づくこともあります。また、例えば肩が凝(こ)って非常に硬くなっていても、その状態に慣れてしまっているために自分自身は凝りを感じていないといった患者さんもいらっしゃいます。そのような患者さんは、鍼灸(しんきゅう)治療によって凝(こ)りがとれて初めて、自分の肩が凝(こ)っていたことに気付いたりするのです。自分では特に身体の不調がないと思っていても、ぜひ鍼灸(しんきゅう)治療を受けてみられることをお勧めします。

 
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。

 ⇒ 鍼(はり)を刺された時、痛みがある時とない時 なぜですか?

 ⇒ はり治療は何歳から?赤ちゃんでも大丈夫?

 
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。

公益社団法人 東洋療法学校協会は、下記を活動目的としている団体です。

あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究及び教材等の開発、教員の養成・研修等を行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的としております。

 → 東洋療法学校協会はこちら
(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)

 
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。

 ⇒ 鍼灸ファクトブック

 
doglazy2a

 


 


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