救急患者にも鍼灸治療 - アメリカ

アメリカでは救急患者の治療にも鍼灸を用いているという記事が、放送局のニュースサイトに掲載されています。(FOX6NOW.COM)

五大湖沿岸のオーロラウエスト・アリス・メディカルセンターの救急部門での鍼治療は、2017年に開始されたそうです。

はじめは、オピオイド(医療用麻薬)中毒がまん延するなかで、医師の要望によって導入されたオプション治療だったそうです。

薬物の使用量を減らすことを目指して鍼灸が用いられるようになったことはこのサイトでも紹介してきました。こちらもご参照ください。

 ⇒ 薬物中毒が広がるアメリカの現状と対策

 
救急病院に運びこまれる患者というと、緊急手術を要するような状態を想像しがちですが、そういう患者ばかりというわけではないんですね。

救急車で運ばれてくる患者に共通している症状で多いのは痛みと吐き気だそうです。

アメリカでは、かつては痛みの治療にはオピオイド系の薬が一番と考えられてきましたが、痛みと吐き気が主な症状なら、鍼灸での対応も可能です。

 
このメディカルセンターの救急部門では、アーバン医師と鍼灸師のバーンズさんが協力して薬を使わずに患者の痛みを軽減する治療を推進しているそうです。

鍼灸が治療の選択肢に入っている救急部門の治療について鍼灸師が述べている部分を以下に引用します。

Burns says since the program started more than 50% of emergency department patients who have been offered acupuncture get the treatment.

要点は以下のようになります。

◆バーンズさんによると、このプログラムを開始して以来、救急部門の患者の50%以上が鍼治療を受けていると言う。

医師は、鍼灸ですべてを解決できるわけではないと言いつつも、薬以外の選択肢もあることがうれしいと言います。

それは患者にとってもうれしいことですね。

 
当サイトでは過去にも同様の話題をご紹介させていただきました。こちらもあわせてご参照ください。

 ⇒ 救急救命の現場で鍼灸治療が活躍

アメリカではますます鍼灸が活用されてきているようですね。

いずれ日本でもそのような状況になっていくかもしれません。

 
今回の記事の詳細は「FOX6NOW.COM」のサイトをご参照ください。

◆FOX6NOW.COM – Aurora West Allis offering acupuncture in the emergency room
https://fox6now.com/2018/10/10/its-great-to-have-an-alternative-aurora-west-allis-offering-acupuncture-in-the-emergency-room/

 
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