ドライアイの治療には鍼灸を併用 - シンガポール

現代人の悩みともいえるドライアイの治療に鍼灸をプラスすると効果的な治療ができるとシンガポールの新聞サイトが紹介しています。(The Straitstimes ストレートタイムズ)

ドライアイといえば、長時間のコンピュータやスマートフォンの使用など、現代生活に大きく起因している症状だといえます。

シンガポールでは、保健省の助成金を得た共同研究で、点眼薬と鍼灸を使用した比較試験を行ったそうです。

試験は、40~85歳までのドライアイ患者150人を、点眼薬と鍼治療の併用グループ、点眼薬と薬草の併用グループ、点眼薬のみの3つのグループに分けて実施したとのことです。

治療は1か月間に8回、鍼灸治療は、足、手、顔のツボに鍼を打ったそうです。

治療効果の有無は、ハイテク機器を用いた角膜の検査などを行って調べたんですね。

その結果、点眼薬と鍼治療を併用したグループに88%の改善が認められたそうです。

 
眼科研究所の主任研究者であるルイス・トング准教授が、臨床試験から得られた結果について述べている部分を以下に引用します。

He added that it is impractical to treat all dry eye cases in hospitals, and there needs to be a “community approach” to manage the condition while alternative treatments should be considered.

要点は以下のようになります。

◆病院にやってくるドライアイの患者すべてを治療することは現実的ではなく、代替治療を考慮しながら病状を管理する「共同体アプローチ」が必要であると、ルイス・トング准教授は付け加えた。

シンガポールでは、将来的に、西洋医学と中国医学の強みを統合した医療サービスの提供も視野に入れて研究をしているそうです。

鍼灸が眼科の疾患にどの程度有効か明らかにされた研究は、まだあまり見られません。

今後の研究に期待したいですね。

 
当サイトでは、鍼灸の効果にはどのようなものがあるか紹介しています。また、疲れ目に効果があるとされるツボなどもご紹介しています。こちらもご参照ください。

 ⇒ 鍼灸の効果

 ⇒ ツボ講座 – 疲れ目に天柱 (てんちゅう)

 ⇒ ツボ講座 – 疲れ目に攅竹 (さんちく)

 
ドライアイは現代人の悩みの一つといってもいい時代ですね。

つらい症状が取れない場合は、鍼灸治療を試してみるのも一つの方法かもしれませんね。

 
今回の記事の詳細は「ストレートタイムズ」をご参照ください。

◆The Straitstimes – 2018.06.28 Hardly a dry eye in the house thanks to new acupuncture technique
https://www.straitstimes.com/singapore/hardly-a-dry-eye-in-the-house-thanks-to-new-acupuncture-technique

 
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