更年期障害のほてりは鍼灸治療で半減する可能性 – イギリス

2016.10.03 Telegraph newspaper online(デイリー・テレグラフ)
更年期障害のほてり(ホットフラッシュ)は鍼治療で半減できるという記事が、イギリス紙デイリー・テレグラフの
ニュースサイトに掲載されています。

更年期障害といえば婦人科系の症状ですが、その多くに鍼灸治療の効果が期待できるといわれています。

更年期のほてりは、わずか5分ほどで強烈な暑さが体を上昇するという女性特有の症状です。

更年期障害のほてりに対して、鍼治療がどの程度有効かを実証したデータが専門誌『Menopause(メノポーズ)』に発表されました。

 
ほてりは平均すると閉経までの4年間続くため、欧米女性の多くはホルモン補充療法(HRT)に頼っています。

この研究では、ほてりや夜間の発汗がある200人以上の女性を、6か月間に20回の鍼治療を行うグループと行わないグループに分けて比較しています。

鍼治療を受けた女性の半数近く(47%)は8週間以内にほてりの頻度が減少したそうです。

また8人に1人(12%)は、ほてりの回数が85%少なくなり、25人中1人(4%)は、ほてりが完全に治ったそうです。

米国ウェイクフォレスト・バプテスト医療センターのナンシー・エイビス博士の言葉を下記に引用します。

Dr Avis said: “Women bothered by hot flushes and night sweats may want to give acupuncture a try as a relatively low-cost, low-risk treatment.”
She added: “Women will know pretty quickly if acupuncture will work for them. Women who had a reduction in their hot flushes saw a benefit beginning after about three to four weeks of weekly treatments.”

要点は以下のようになります。

◆ほてりや寝汗のある女性は、低コスト、低リスクの治療法として鍼治療を試せる

◆鍼治療を受けると、効果があったかどうかがすぐにわかる

◆ほてりの減少は、3~4週間の治療で結果が出る

エイビス博士はさらに、鍼治療の効果が現れるのはどういう人かを特定したいと考えたそうですが、それについてはまだわからないようです。

是非とも早く突きとめてほしいですね。

 
当サイトでは、アメリカにおける鍼灸についてもご紹介しています。こちらもご覧ください。

 ⇒ 鍼灸治療を試すべきですか? – アメリカ 消費者レポート

また、鍼灸の効果についてはこちらのページをご参照ください。

 ⇒ 鍼灸の効果

 
今回の記事の詳細については、デイリー・テレグラフの公式サイトをご参照ください。

◆Telegraph newspaper online – Acupuncture can reduce hot flushes in menopausal women by half, researchers find
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/10/03/acupuncture-can-reduce-hot-flushes-in-menopausal-women-by-half-r/

 
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